就活カフェABC�)。いよいよ今日で1月も最後。当初から言ってきたように、今日で全てが決まる。(就活指令…試験期間中の就活の進め方(試験のある人もない人も)~1月の1日、1時間、1分が明暗を分けることを自覚せよ!
このブログは決してブログランキングで上位になることを目標としているのではなく、みなさんとともに、共感・共有できる仲間を増やすことが目的だ。書籍の執筆の都合で、このブログがいつまで続くかわからないが、今日も&今日こそ、みなさんにクリックしていただけれるように心を尽くしたい。
さて、今日はみなさんの目下の大きな悩みである志望動機の作成方法について、パート3をお伝えしたい。パート1とパート2を読んでいない人は、確実についていけないと思うので、まず面倒でもパート 1とパート2を先に読んでほしいと思う。
パート1(ついに発表!志望動機の作り方(10年度版)パート1~恋愛告白としての志望理由~
パート2(ついに発表!志望動機の作り方(10年度版)パート2~企業の展開を読み、それに対応できる自分を見つける!~
ちょっと復習。
志望動機の前半部分の第1フェーズでは、他の企業ではなくなぜこの企業を強く志望するのか、他社との比較優位性を示すいわゆる志望理由である。志望動機全体を恋愛→求婚で例えると、そのうち恋愛モードにあたる。Aさん、Bさん、Cさんの中で、なぜAさんとCさんではなく、Bさんのことが好きなのかを告白するシーンである。
第2フェーズは、この企業の未来を考えた場合に、この企業の中で自分には何が実現できるのか、そして自分の人間としての目標をどのように達成していくのかを伝えるいわゆる実現宣誓である。つまり求婚モードである。Bさんとともにどのように幸せな家庭を築き、共に人間の完成に向かって歩んでいくのかを約束するシーンである。パート2ではこの第2フェーズの前半部分にあたる企業の展開の読みと� �れに対応する自分探しについて説明した。
今日は、この第2フェーズの後半部分を見ていきたい。志望動機の中で最も重要とされる、正に「実現宣誓」の部分である。
第2フェーズ(実現宣誓)の6つのコンテンツのうち、
(4)今後の競争の鍵となる企業・組織の強みの中の強み
(5)強みの中の強みを生かした企業の今後の展開
(6)企業の今後の展開に関連した自身の強み
(7)企業の今後の展開に関連した自身のこれからの成長の可能性
についてはパート2で説明した。今日は、
(8)それらのチカラを発揮して企業の中で貢献&実現できることを表明
(9)自身の社会人あるいは人間としての夢やビジョンとその企業で働くことの関係を表明
を見ていく。
上の例としては、
(8)アジア戦略の中での拠点開拓、営業推進、ネットワーク強化
(9)世界の人の役に立つための(製品などの)世界への波及
である。
まず、(8)について、「貢献&実現できること」の意味は「貢献&実現したいこと」ではなく、「貢献&実現すべきこと」に限りなく近い。なぜ「貢献&実現したいこと」ではないかと言うと、会社はみなさんの夢や希望を実現させてくれるために存在するのではない。世のため人のためにモノやサービスや価値を生み出すために存在しているからである。
その人が貢献すべきこと、実現すべきこと…そんなこと言われても会社の人じゃないと、「何をすべきか?」なんてわからないのでは?そうかもしれない。OBOG・会社訪問を含め、しっかりとした企業研究・分析ができていれば、「なんとなく」見えてくると思うのだが、それにしても「なんとなく」が限界だろう。だから、「貢献&実現できること」の言葉を使っ� �少々自分本位にしているのだ。
もっと極端に言えば、企業研究・分析のための材料が少ない場合は、「貢献&実現できそうなこと」でも仕方ない場合もある。ただし、「貢献&実現したいこと」にはならないように気をつけなければならない。エントリーシートや面接で、「ところであなたはこの会社に入って何をやりたいのですか?」と聞かれても、「ところであなたはこの会社に入って何を実現すべきだと思いますか?あるいは、何を実現できますか?あるいは、何を実現できそうですか?」を聞かれていると思ったほうが良い。
しかもこの(8)は、パート2で取り上げた(4)~(7)を受けているので、単に「実現すべきこと、実現できること、実現できそうなこと」を語るシーンではない。企業の強みの中の強み、その強みが生み 出す今後の展開、その展開に生かせそうな自分のチカラ、その展開に応じてこれからつけていくチカラを分析した上で、自分が実現すべきこと、あるいは実現できること、あるは実現できそうなことを特定しなければならない。
今回の例では、国際展開の積極性を軸としたアジア戦略について考えている。自分がアジア戦略のために実現すべきことは何だろう?あるいは実現できることは何だろう?あるは実現できそうなことは何だろう?を考えるのである。そのためには、その企業の海外展開のモデルを研究することになる。例えば、その企業は、既に中国(上海)とバンコクに拠点があるとすれば、この拠点がどのように築かれ、どのようなビジネスが展開されているのか、現在の課題は何か、などについて調べ尽くすのである。
そうすれば、既存の拠点に関する今後の展開と未開拓の地域に関する拠点化(拠点の必要性も含めて)をイメージできるようになる。もちろん、そのような難易度の高い業務を任せてもらえるまで少なくとも10年以上はかかると思うが、とにかく今は、一生懸命調べて、考えるのだ。
なぜなら、企業は「実現すべきこと、実現できること、実現できそうなこと」に対する正確な回答を待ち望んでいるわけではないからだ。もちろん、期待していることはあるかもしれないが、心配しなくても回答のほとんどが間違っているか、論外(無難な言葉遊び)なのである。だから正解・不正解ではない。どれだけ真剣に、その企業のことを考え、調べ、また考え、また調べているのかを観察しているのである。この人は真剣か、真剣そうに 見えるだけなのか、真剣ではないか…だいたいこの志望動機のこの部分を読めばわかってしまうのだ。
「がんばります!」「なんでもやります!」「一生懸命やります!」などの精神論を志望動機として書く人、言う人がいるが、この精神論ほど当てにならないものはない。当てにならないどころか、「がんばります!」「なんでもやります!」「一生懸命やります!」と言う人ほど、頑張らずに手を抜き、なんでもやらずに口応えをし、ふて腐れて仕事をすることを経験則として知っているから、その手には騙されない。イケテナイ営業マンほど共通してこの精神論を繰り返してセールスしていることを頭に入れておいてほしい。将来のためにもね。
そんな精神論から脱却して、「実現すべきこと、実現できること、実現でき� �うなこと」を考えてみよう。何を実現すべきなのか?誰に対して実現すべきなのか?どのようにして実現すべきなのか?を明らかにする。「何を、誰に、どのように」…覚えよう。
上の例では、アジア戦略の中での拠点開拓、営業推進、ネットワーク強化となっているので、家電製造・販売を想定した場合に、それぞれについて「何を、誰に、どのように」を考えてみよう。
【拠点開拓】
(何を?)商品を製造、販売、メンテナンスできる拠点開拓
(誰に?)その国や影響を及ぼす周辺国の人
(どのように?)流通している既存商品の企業に関するリサーチ、参入障壁の分析、開拓計画作り
【営業推進】
(何を?)商品の良さを知ってもらい、新たなニーズを掘り起こすこと
(誰に?)現地企業、販売店、現地の人
(どのように?)プレゼンテーション、展示品、キャンペーン(試供品)など
【ネットワーク強化】
(何を?)現地の製造会社、販売会社・代理店、メンテナンス会社・工学系大学などとの連携
(誰に?)現地の製造会社、販売会社・代理店、メンテナンス会社・工学系大学などの関係者
(どのように?)ビジネスプラン、適用技術、将来の独立化などの情報共有
実際には、そんな簡単なものではないのが、みなさんが想像できるように正に絵に描いた餅を描いてみた。面接の時に、「本当にそんなことできると思っているの?」と聞いてくる間抜けな面接官も、実は10年程前は同じようなことを考えていたのである。「何を、誰に、どのように」を真剣に考えることだ。
さて、いよいよ最後の(9)「自身の社会人あるいは人間としての夢やビジョンとその企業で働くことの関係を表明」についてである。これを簡単に言うと、「この企業で働くことによって、あなたの人生の夢は叶うのか?」ということである。難しい思う。なぜなら、「人生の夢やビジョン」を描いたことがないからである。これまでの20年間で� �剣にそんなことを聞かれることがなかった。「夢物語」的なことはあったかもしれないが、企業の人を前にして「お金持ちになって家を建てて優雅な生活を送りたい」なんて言えないのだ。
就活の参考書とかで自己分析は進めて見たが、過去の話の整理ばかりで終わってしまい、未来についての話はなぜか適当にしか考えることができなかったのだと思う。それはみなさんの責任ばかりではない。その参考書の筆者さえも自分の夢やビジョンが見えずに、その本を書いてしまっているので、みなさんから夢やビジョンを引き出す仕掛けを作れなかったのだろう。
いつも私が言っているのは、「もし、明日死ぬと言われても、昨日と同じことを今日やるか?もし、昨日と同じことを今日も明日の最期の瞬間までやり続けたいと思う� ��とがあるならば、それこそがあなたの本当に求めている人生である。そして、それは、あなたのチカラで叶えることができる。」ということである。お金持ちになって家を建てて優雅な生活を送ることができても、明日死ぬと言われたら、のた打ち回って死ぬことから逃げたくなるだろう。
自分の求めている人生はどんな人生なのか…その答えはあなたの中にしかない。
もし、明日死ぬと言われても、今日も昨日と同じくこうして革新を図り続けるだろう。
もし、明日死ぬと言われても、今日も昨日と同じくこうして人を育てることをやり続けるだろう。
もし、明日死ぬと言われても、今日も昨日と同じくこうして人の役に立つことやり続けるだろう。
もし、明日死ぬと言われても、今日も昨日と同じくこうして平和や安心を世界に発信し続けるだろう。
もし、明日死ぬと言われても、今日も昨日と同じくこうして人の笑顔を作り続けるだろう。
もし、明日死ぬと言われても、今日も昨日と同じくこうして人の快適を追求し続けるだろう。
…真剣に考えないと、相手には絶対に伝わらない。そして、今日思いつくことと、明日考えることは微妙にずれてくる。毎日、毎日考えて更新してほしいものだ。