2012年5月9日水曜日

アンピールの日記 | きよみ先生のひとり言


4/25
「何もなかったように静かに始まる」

 ネスト店の開店が始まっているのと同時に本店の朝はいつものようにお酒で清めた雑巾で床をふいて、いつもの龍賓香が焚かれて、1日が静かに始まりました。昨日までのあわただしい空気がなかったことのように、本店はいつもの時間を過ごします。確かに落ち着いて仕事ができる。スタッフとのミーティングの時間が最小限になった。お客様にとってはとても予約が取りやすくなっていただいたはず。当然、会社として、良い方向に向うための新たなスタートです。
 でも、いつものあの子の笑い声が聞こえない、いつものうるさいほどの質問が消えている。いつものあの子の空気が傍で感じない。
 娘を嫁がせるときって、こんな感じかしら。やっぱり、みんなが大好きだから寂しい。

5/3
「娘の15歳の誕生日」

 私の亡くなった母と同じ顔、同じ性格、そして同じ誕生日の娘が15歳を迎えました。15歳はもう大人の女性への出発点です。私はその記念に母の手で行うエステをプレゼントしました。私より大きくなった娘の背中はとても柔らかでした。私より、私の母似の娘の顔はつるつるでした。あんなに真っ赤でくしゃくしゃな顔をした生まれたての赤ちゃんのころ、主人は「こんなかわいい女の子はいない」と大自慢!!私はそれを横目で親ばかとはこのことだと笑っていたのを懐かしく感じます。でも15歳になった娘は確かに娘になりました。だって、今をピチピチに生きています。
 生まれたときから、いつも傍に入れない母である自分に自己嫌悪におちいった時代もありましたが、とりあえず娘の存在が私の自己成長を助けてくれました。
 お誕生日、おめでとう。母はあなたの母に生まれてきて幸せです。

5/5
「学校の鳥の時計」

 新しく創立した学校の時計をどうしても「鳥」の時計にしたくて、ずいぶん考え、さがしました。やっとみつけた時計は時計の中から時報をオレンジの鳥が知らせてくれるものです。
 時の刻みはとても大切です。世界中のどんな豊かな人も貧困に喘ぐ人も神様は24時間という時間を平等にお与えになりました。私達は息を吸いながら、時間という「時」といっしょに共存しているのです。学校に響く鳥の鳴き声が生徒一人一人の心に響いて欲しいなと思っています。その響きが一生の大切なものとなることを願って。

5/21
「はじめての学校での授業」

 学校を4月1日に創立してから、今日が私のはじめての授業となりました。そして、偶然にも私の誕生日でもありました。何度教壇にたとうと、生まれたての心のまま、生まれたときの泣き声のまま、いつもゼロからスタートを忘れないようにと神様がこの日を選んでくださったようです。

5/30
「鈴木きよみ院長先生をお願いします。」


AOTはカッパデルタ女子学生クラブのために何を意味します

 突然「鈴木きよみ院長先生をお願いします。」と青年からの電話がはいりました。私を院長先生などと呼んでくださる人もいないし、どなたのご紹介かもわからず、でもとても勢いのある声で、そして、今日どうしても施術を受けたいとの希望。なかなか、その場で今日の予約は入りにくいのが事実なのですが、なぜか、その青年のために一枠空きがありました。
 でも一本の電話がとっても意味のある電話へとなっていくのです。
初回のときに彼は私にこう言いました。「先生、僕は40歳までは生きられない気がするんです。」30歳になろうとしている青年の口からでた言葉は真剣でした。私は否定せず、心の中で近い未来に必ず生きていくことが楽しいと思えるようになってもらおうと誓いました。
 足を温めて心を温かくしもらおうと、その日はいつも以上に想いの技術でした。

6/10
「魂を磨くこと」

 私の人生の目的は死を迎えたときに、「私の魂はさらに磨かれて美しくなっている」と思えるかどうかと考えます。人はこの今の人生で、達成できなかった何かを次回の人生のテーマとして、与えられると言われます。何度でも生きなおせる人生だとしたら、一度めの死は、前よりももっとかっこよくいたいと誰もが思うことでしょう。私ももれなくその一人です。「心臓病」と共存している私の社員への口癖です。「明日、私が死んだらお願いね」「明日、あなたに何があるか誰にもわからないから、仕事はみんなにわかるようにやってね」いつもの会議で必ず言います。「死ヘ向かう」という言葉が人生の諦めの台詞ではなく、今を精一杯生きるための応援歌であってほしいと思うのです。だからこそ、あらた めて、この人生の中で、自分の魂を磨いていこうと思います。

6/15
「先生より年上でよかったわ」
 
 「先生より年上でよかったわ」
 久しぶりにいらした80歳の婦人が施術の途中で急におっしゃってくださった一言です。
 その方とはもう10年以上前からのお付き合いで、明け方になると脚がつって目が覚めてお辛いとうのが最初のご相談でした。今では心の元気がないときだけ、サロンを訪れてくださいます。「先生より私のほうが先にあの世に逝くに決まっているから、死ぬまで、先生に見てもらえると思うだけで安心なの。」いつも非常に穏やかな品のよい声でお話してくださいます。「私こそ、そんなあなたにお会いできて幸せです。」
 人間はいつの日かは必ず土にかえっていきます。そんな人生の終末期に一人でも多くの人に「もう一度あなたに会いたい」と思ってもらえる私になることがセラピストとしての私の夢です。

6/28
「子どもの苦しい心」


大恐慌のオーディオクリップ

 今年ほど、子どものカウンセリングや施術の予約の多い年はありません。大人も現実社会の中で苦しんでいるけれど、子どもはその大人の傍でもっと息苦しくなっているようです。ある9歳の少女に「誰が一番信用できる??」と、質問したら「日本中のみんなが信用できません」と真剣に答えてくれました。さすがの私もしばし無言。
 子どもが未来を描けない社会を作ってしまった私達大人こそ人間失格と言いたい。心の中で「そんな心にしてしまってごめんね。」とあやまりながら、わたしはひたすらその少女の足を温めました。表情も変えずにずっと無言のまま施術を受けてくれてから数回目のある日、また同じ質問をしました。「今、誰が一番信用できる??」すると、小さな声で「お母さん」と答えてくれました。私はまた無言。でも私のその顔は涙でぐしゃぐしゃでした。
 変わらない心は絶対にない!!

7/16
「愛し合うのには当たり前だから」

 いろんなご相談で私が一番辛くなるのは、家族の中で憎しみの感情があるときのお話です。夫婦だから助けあうのは当たり前。兄弟だから愛しあうのは当たり前、この前提にたってしまうからこそ、そこに欲がうまれてくるものです。他人だと思えばそういう欲は出てこないはずです。ニュースをにぎわす、家族間の悲しい結末を聞くたびに思います。現代人は助け合うことをはき違えているのかもしれません。私は孤独で一人と思えば、自然と周りのすべての人が他人であり、「ありがとう」を言えるはずなのに。

7/22
「相性を聞かれたときに」

 現場に立っているときにお客様からいろんなご質問やご相談をお受けします。中でも、独身の方に一番多いのは、なんといっても、今お付き合いしている人が運命の人であるのかということです。男女の相性の見方には易学的にもいろんなものがあるのでしょうが、もし「運命の人」という人が目の前に現れたとしたら、一瞬の疑いも持たないものです。
 今は何でもマニュアル化されてしまっているので、恋愛の中にも方式があるように言われます。でもいつも、このご質問のときは言い切ります。
 「好き」って心から思えた人が運命の人です。

8/3
「いつでも自由が丘の大地で待っています。」

 先日、久しぶりにプロコースの卒業生がサロンにご来店くださいました。「先生まだ現場をやっているのですか?」と聞かれ、もうびっくり!!鈴木きよみはずーっと本店で早朝から夜中までベットの傍でゾーンセラピーをやっています。同期のお仲間でもう先生は、現場にたっていないので予約ははいらないと噂になっているとのことでした。もし、皆さんの中でそんな間違いの噂が風にのって飛んでいたらお伝えてください。「鈴木きよみはいつでも自由が丘にいます。身体や心が疲れたり、困ったときはいつでも帰ってきてね」

8/13
「ハワイ島からただいま」


チペワフォールズのインターネットコミュニティ

 たぶん、子どもを産んでからこんなにゆっくりお休みをいただいたのは始めてです。
今回の夏休みは、自分のためにだけの大切な時間を皆さんからいただいたような気がします。ハワイ島の大地を抱きしめてヨガや瞑想にはいって、自分のことを心の芯から見つめなおす時間をいただきました。「自分勝手な自分」「傲慢な自分」「謙虚にいれない自分」「偽善な自分」など、一番自分が見たくはない、真実の私と直面しました。でもなんだか、それだけ醜い私に会うと、もうあとは可愛がって愛してあげるしかありません。
 100歳まで現役!!ハワイ島のエネルギーは私に元気を本当にたくさんくれました。
 人生で大切な時間をプレゼントしてくださった皆さんに心からありがとう。

8/25
「神様が怒っていらっしゃる!!??雷様」

 今年の天候は神様がおしゃべりをしているようです。天空が割れて、神様が怒って飛び出してきそうな気がします。去年の夏は、だれもが地球の温暖化を感じたことでしょう。そして、今年の夏こそ、地球の何かが狂っていると感じたことでしょう。ゲリラ豪雨という名前までついて、空はひと夏中、暴れていました。人間の仕業です。自然と共存できずにいる人間に天は何かを伝えようとしているのです。
 今は何だか、「不自由」が素敵です。戦後あれだけ「自由」を叫んできた時代の流れがあるにもかかわらず、「自由」の先に今度は「不自由」を手にしなければならない時代がやってきました。
 現場でたくさんの方にお会いするたびに思います。「心が自由で窮屈そう」

9/1
「会社創立記念を迎えて」

 株式会社アンピールの創立記念を迎えまして、これまで支えてくださったすべての方に心から感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。これまで、経営の危機も何度かありながら、それでもこれまで何もなかったように進んでこれましたのは、ただただ運が良かっただけです。
 本当に「運」がよかった。私たちの力以上の人たちがたくさん応援してくれましたもの。
 18年間出会ったすべてのお客様、そして、その期間働いてくれたスタッフ、支援してくださった団体の皆さん。たくさんの運を本当に分けてくださってありがとうございました。今は遠くで見守ってくれている退職したスタッフ。あの頃みんなが頑張ってくれたからこそアンピールは生き残ることができました。また、創立当初に通ってくださったお客様。まだまだ未熟だった技術でもそのゾーンセラピーの未来を信じて通ってくださったはずです。皆さんの足を通して学ばせていただいたすべてが、今ホロス・ゾーンセラピーとして生まれ変わることができました。
 言葉にはならない感謝の想い。10年後の未来をまた信じます。

9/2
「私の大切な人が天国に還っていきました」


 私が担当させていただいたあるAさんは出会ったそのときから癌でした。そのとき、命の期限をいわれてもおかしくないほどに蝕んでいた癌から、奇跡の生還をするにはそんなに長い時間はかかりませんでした。でも宿命はきちんと用意されていて彼女の天国行きのある時から旅行日程がすすんでいったのです。ご家族の方から彼女の今の波動をみてプライベートオイルを調合して欲しいとのご希望で、もう旅行日程の最終ラウンドであったそのとき、選ばせていただいた精油は「薔薇」を中心としたオイルたち。テーマは「恋?!」とでたのです。まだお嫁にいっていないお嬢さんさんたちのことを心配しているのかと何度も見直したのですが、やっぱり彼女が恋をしているという波動な� ��です。
 最期に病室でお会いしたとき、帰り際に私は心の中で彼女に約束しました。
「お2人のお嬢さんは私が必ずお守りしますね。」
すると、不思議なくらい、目をはっきりあけて、大きくうなずいたのです。それから12時間後に彼女は天国に旅立っていかれました。
たくさんの方に愛された彼女は天国にいってもずっと恋をしていることでしょう。たくさんの人たちに愛されたから彼女はいつまでも恋ができるのかもしれません。

そして、Aさんにいつも言われた一言を心に刻んでいます。
「先生、いつも忙しくても大切な人の存在を忘れちゃだめよ。」
彼女の言う大切な人とは私の主人のことです。きっと、彼女は天国でもご主人を愛して恋しているんだろうなあ。私もそう生きることができたら幸せです。

Aさん、本当にありがとうございました。

9/30
「今日はお休みです。」

 今日は久しぶりのお休みをいただきました。ネスト店をオープン以来、現場の臨床を積み重ねようと、ただただ、朝から夜まで出会った人の心と体に手を当てさせていただいた5ヶ月間。本当に楽しかったです。一番大好きな仕事だけをさせていただけることは成人者としてはこの上ない幸せです。でもこの10月からそんなわがまま小母さんではいけません。もっとゾーンセラピーが皆さんのお役にたてるように、明日から様々な活動を開始しようと思います。この日にお休みをいただいて心一新。
 ホロス・ゾーンセラピーのコンセプトのひとつです。
  「自然に帰ろう」
 不自然な心と体を生まれたての自然帰してあげるお手伝いの輪をこれからもっとひろげていこうと思います。



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